桜堂のひょうたん桜

山間の一本桜

ひょうたん桜といえば仁淀川のひょうたん桜が有名だが、ここ徳島のつるぎ町にもひょうたん桜と呼ばれる巨木がある。傍に大師堂が立ち、崖に面して枝を広げる姿は非常に整っており、フォトジェニックである。周囲を山脈に囲まれているが日当たりはすこぶる良く、晴れた日には早朝のオレンジの光が桜を美しく染め上げる。

開花情報が少なく見頃かどうかは行ってみないとわからない。前日は高知の桜が見頃だったのでそろそろかなと思い、近く道の駅で車中泊することにした。日の出前にのぞいてみると思った通り見頃を迎えていた。先客は1名。撮影中にさらにもう1名。満開直後の素晴らしい朝だったが、わずか3名での花見となった。

少人数なら軽く挨拶してコミュニケーションをとっておくと、その後の撮影がやりやすくなる。この日のお二人はマナーの良い人で、お互いに声をかけあって思い思いにポジションを取る。いつもこうなら楽で気持ち良いのだが、残念ながらそうでないこともよくあるのである。


Noteつるぎ町貞光柴内地区に立つエドヒガン。傍には大師堂があり、桜堂と呼ばれている。この地には古くから知られた桜の古木があったようだが台風で倒木し、その後に生えたひこばえが現在の大木に育っている。
撮影2024年3月30日
名称桜堂のひょうたん桜
別称柴内のひょうたん桜
樹種エドヒガン
所在地徳島県美馬郡つるぎ町貞光柴内
指定なし
樹齢不祥
樹高18.0m
根回不祥
幹周3.3m
枝張東西11.0m/南北19.0m※
出典現地案内板
※現地案内板には「東北一九m」とあるが南北19mの誤りと思われる