宝珠寺のヒメシダレザクラ

宝珠寺のヒメシダレザクラ

早咲きの名木

桜めぐりには大移動がつきものである。南から北へと効率よく移動できれば良いのだが、そうもいかないことが多い。「同業者」にはわかると思うが、自分でもバカではないかと思うような動きを取ることがある。

宝珠寺のヒメシダレザクラ

宝珠寺のヒメシダレザクラは都合三度訪れた。一度目は佐賀の桜めぐりのとき。二度目は宮崎で大坪の一本桜を見たとき(この時点でもうおかしい)。三度目は鹿児島で奥十曽のエドヒガン桜を見たとき。いずれもとにかく早咲きの桜ゆえ、近隣で他に咲いてる桜が少ない。なので遠路はるばる車を走らせてやってくるのである。

宝珠寺のヒメシダレザクラ

樹齢100年程度の若木なので、損傷が少なく花付きが良い。境内に所狭しと枝を広げているが幹はまだ小ぶりで、ヒメシダレの名にふさわしい細腰である。
ちなみにヒメシダレザクラとはこの桜にのみ付けられた固有名詞で、ヒメシダレザクラという種があるわけではない。開花期には多くの見物客が押し寄せ、チヤホヤするのだからまさしくお姫様である。

宝珠寺のヒメシダレザクラ

夕刻にはライトアップされる。個人的に、ここに限らずライトアップは晴れた日の桜と空の輝度が等しくなる時間帯が見頃だと思うが、このときは雲が厚く思うような空にならなかった。


Note黄檗宗の禅寺、宝珠寺の境内に立つ樹齢100年ほどの枝垂桜。
撮影2022年3月25日
名称宝珠寺のヒメシダレザクラ
別称なし
樹種シダレザクラ
所在地佐賀県神埼市神埼町的908
指定佐賀県名木100選
樹齢約100年※
樹高8.0m※
根回不祥
幹周1.2m※
枝張15.0m※
出典※神埼市公式サイト