龍谷寺のモリオカシダレ

龍谷寺のモリオカシダレ

盛岡もう一つの名木

龍谷寺は400年前に創建されたと伝わる曹洞宗の古刹。石川啄木ゆかりの寺としても知られている。石割桜から歩いて10分ほどの距離にあり、辺りは他にも寺院が多い。この辺りは盛岡城下に面した寺内町だったのだろうか。その小さな境内に小ぶりなシダレザクラが立っている。花付きは良いが主幹は朽ち、損傷が進んでいるようだ。


龍谷寺のモリオカシダレ

モリオカシダレは植物学者の三好学博士が発見した固有種で、エドヒガンとオオシマザクラとの自然交配種と言われている。エドヒガンとオオシマザクラの交配種といえばソメイヨシノが有名だが、なるほど、花のつき方はソメイヨシノに似ている。
ソメイヨシノは桜の中では短命の種としても知られるが、この桜も寿命が近いのだとか。満開を迎え、賑わっていた石割桜の後で訪れたが、こちらは訪れる人も少なく閑散としていた。

Noteエドヒガン系シダレザクラとオオシマザクラとの自然交配種。1920年に国の天然記念物調査委員の三好学博士により見出され、後に盛岡固有の生態として国の天然記念物に指定された。国の天然記念物に指定された桜は全国に40ほどあるが、盛岡ではこのモリオカシダレと石割桜の2本が指定されている。葉や花の形が同じくエドヒガンとオオシマザクラとの人工交配により生まれたソメイヨシノと類似しているが、こちらは枝垂れた樹形と白い花弁が特徴。ソメイヨシノが桜としては短命であるように、種間雑種であるこの桜も寿命の限界が近いと考えられている。
撮影2018年4月21日
名称龍谷寺のモリオカシダレ
別称なし
樹種モリオカシダレ
所在地岩手県盛岡市名須川町7−2
指定国指定天然記念物
樹齢150年
樹高6.1m
根回2.2m
幹周不祥
枝張8.0m
出典現地案内板