発知のヒガンザクラ

発知のヒガンザクラ

果樹園を見下ろして

のどかな田園風景の中に立つ一本桜です。最初にその姿を見たときはおとぎ話に出てくるような形だなと思いました。ここから5分ほど車で北上すると上発知のシダレザクラがあるのですが、標高が違うためか開花時期が異なり、見ごろが重ならない年もあります。この年の2011年は、どちらも見頃を迎えていました。撮影していると農家の方が農薬の散布車に乗って通りかかりました。邪魔にならないように道端によけると「ごめんね~」と通り過ぎて行きました。仕事の邪魔になっているのはこちらの方だったんですけどね。いつまでも留まりたい、のどかで気持ちの良い場所でしたが、西の空が曇り始めたので撮影を切り上げ、上発知に急ぎました。

発知のヒガンザクラ

発知のヒガンザクラ

-Notes-

撮影:2011年4月30日
別称:発知の苗代桜
樹種:エドヒガン
所在地:群馬県沼田市中発知町1234
指定:県指定天然記念物
樹齢:500年
樹高:15m
根回り:5.85m
幹周り:4.65m
枝張り:東西17.2m・南北22.1m
概要:
果樹園の広がる発知地区の高台に鎮座するエドヒガンの古木。辺りの田圃で苗代を作る頃に花開くことから苗代桜とも呼ばれ親しまれてきた。