角館のシダレザクラ

角館のシダレザクラ

国内有数のシダレザクラの密集地

秋田の花見名所といえば第一に名前が挙がるのはやはりココ、角館。武家屋敷が連なるエリアに樹齢200年程度の枝垂れ桜が200本以上立ち、その全てが国の天然記念物の指定を受けている。国内で類を見ないシダレザクラの密集地。この年両親を伴い、桜の時期に初めて訪れた。

角館のシダレザクラ

周辺の桜より早く開花が進むが、それは武家屋敷の黒塗りの塀が熱を貯めるためなのだという。この年は例年にない開花の早さで開花してからの展葉も早かった。一日遅かったというところだが、前日は弘前城を優先したため止むを得なかった。いずれ再訪したいと思う。

角館のシダレザクラ

有名な観光地なので朝早いうちに訪れたいところだが、最寄りの駐車場は9時からしか開放されず、早朝に車を停めるには10分ほど離れた場所しかない。その最寄りの駐車場の入口付近には朝早くから待機している車で渋滞が起きていた。車で来るなら勝手にどうぞとでも言わんばかりで、それなりに自治体の事情があろうが、宣伝の割にはあまり歓迎ムードを感じなかった。

桧木内川堤の桜並木

個人的に気に入ったのは武家屋敷群から徒歩5分ほどの桧木内川堤防。ここはドンピシャのタイミングだった。整備されていない、草の生い茂る堤の道を桜並木が縁取り、ずっと遠くまで続いている。ただ歩くだけで心が洗われるようで、とても記憶に残る風景だった。


Note江戸初期にこの地を治めていた佐竹家2代目義明の妻が輿入れの際に京都から運んだ3本の苗が根付いたものが始まりと言われる。桧木内川堤防の桜並木は1939年に当時の皇太子(平成天皇)の誕生を記念して植樹された。
撮影2022年4月22日
名称角館のシダレザクラ
別称なし
樹種シダレザクラ(桧木内川堤防はソメイヨシノ)
所在地秋田県仙北市角館町
指定角館のシダレザクラ:国指定天然記念物※1
桧木内川堤防の桜並木:国指定名勝
樹齢最古のものは350年以上※2
樹高不祥
根回不祥
幹周不祥
枝張不祥
出典田沢湖角館観光協会公式サイト
※1:約400本のシダレザクラ群のうち162本が指定
※2:360年前に佐竹家への嫁入りの際京都から運ばれたという伝承による