神田の大糸桜

神田の大イトザクラ

傷ついてなお咲く

かつてアイドル的人気を誇った神田の大イトザクラ。環境の悪化により樹勢が衰え、多くの枝が失われましたが、長年の治療の結果、近年少しずつ樹勢が回復してきています。

ここ10年ほどは防風ネットが設置されていましたが、今では防風林が育ち、桜を風から守っています。
八ヶ岳は見にくくなりましたが、無粋なネットよりはずっと良い景色です。

神田の大糸桜

かつてのフォトジェニックな姿も素晴らしいと思いますが、最近は傷つき衰えながらも花を咲かせるこのような桜にこそ惹かれてやみません。

神田の大糸桜

-Notes-

撮影:2022年4月10日
別称:なし
樹種:シダレザクラ
所在地:山梨県北杜市小淵沢町松向2767
指定:県指定天然記念物
樹齢:400年 ※北杜市ウェブサイト
樹高:9m
根回り:8m
幹周り:7.5m
枝張り:[東西]20m[南北]20m
概要:
田園地帯に立つシダレザクラの古木。北に八ヶ岳、南西に甲斐駒岳を望み、そのロケーションの良さから人気を博した。2008年ごろから樹勢の衰えが目立ち、2022年現在も回復治療中。