釜の越桜

釜の越桜

元・置賜桜回廊の主幹

釜の越はこの辺りの地名で、源義家が陣を敷き、釜で兵糧を炊いたという伝説に因んでいます。背景に冠雪した朝日連峰を望む堂々とした立ち姿で、置賜桜回廊でも屈指の人気桜でした。近年は衰えが目立ち、2017年には花芽を付けなくなり、2018年には県の天然記念物の指定を解除され、枯死したものとされています。訪れたこの時は納得のいく写真が撮れず、いずれ再訪したいと思っていましたが、今ではそれも叶わなくなりました。

釜の越桜

傍らには子孫木の勝彌桜が立ちます。こちらは樹齢80年ほどとこれからの桜。釜の越桜の樹齢に達するまで後700年以上、気の遠くなるような歳月ですね。

-Notes-

撮影:2011年5月3日
別称:なし
樹種:エドヒガン
所在地:山形県西置賜郡白鷹町高玉4149
指定:県指定天然記念物 ※2018年に指定解除
樹齢:800年
樹高:20m
根回り:不明
幹周り:6.00m
枝張り:不明
概要:
かつては置賜桜回廊の名木として人気を博したエドヒガンの古木。樹齢800年を数え、樹高20mにもおよぶ大樹だったが現在は枯死。