衣干百年桜

憩いの桜

唐津城を見下ろす公園の真ん中に一本の巨大な桜が立っている。かつてこの辺りは斎場であり、この桜は長らく人目に触れないままだったという。発見された当時は枯死寸前だったが保全活動により樹勢が回復し、今では見事な花をつけている。日当たりが良いのか、樹齢100年の桜としてはかなりの大きさで非常に風格がある。

海の向こうから日が昇り、光がほぼ真横からあたる。一瞬ライトアップのような妖しい輝きを見せた。

晴れ間はほんの一瞬でこのあと1時間ほど粘ったがついに日が出ることはなかった。地元住民の散歩コースになっているようで、次々に人が桜を取り囲み始め、思うようには撮影できなくなった。いずれ機会があれば条件のいい時に再訪したい。


Note衣干山公園に立つヤマザクラの大木。かつてこの辺りは斎場であり、地元住民も長らくこの桜の存在に気づかずにおり、発見当時は枯死寸前だった。のちに保全活動により樹勢が回復し、今では毎年見事な花を付ける。海に近い公園からは唐津城を見渡せ、住民の憩いの場となっている。
撮影2022年3月26日
名称衣干百年桜
別称なし
樹種ヤマザクラ
所在地佐賀県唐津市菜畑4512
指定佐賀県名木・古木
樹齢100年※
樹高5.0m※
根回不祥
幹周3.8m※
枝張20.0m
出典※佐賀県名木・古木台帳