平泉寺の桜

境内を彩る二本の名木

平泉寺は行基上人により開かれ、後に慈覚大師円仁により現在の地に移されたとされる天台宗の古刹。ここには山形市の天然記念物に指定された二本のシダレザクラがある。

この日訪れたのは16時過ぎ。日は傾き、目当ての桜には影が落ち始めていた。撮影にはギリギリのタイミングといったところか。古木の風格たっぷりで、枝が地面に届かんばかりに伸びている。

もう一本の桜は山門の脇にある。美しい樹形で花付きも良いが、電線がすぐ下を通っており、どこをどう工夫しても撮影には不向きである。境内から回り込んで撮影ができたかもしれないが、それはまたの機会の宿題としよう。

山門の外はソメイヨシノに彩られている。小さい規模ながら、花見の楽しめる美しい寺だ。


Note 平泉寺の境内に立つシダレザクラ。古くから名木として保存されてきたという。
撮影 2024年4月12日
名称 平泉寺の桜
別称 なし
樹種 シダレザクラ
所在地 山形県山形市平清水番外1
指定 市指定天然記念物
樹齢 350年以上※1
樹高 山門外の桜:約8m/山門内の桜:不詳※2
根回 山門外の桜:4.35m/山門内の桜:3.3m※2
幹周 山門外の桜:3.25m/山門内の桜:2.45m※2
枝張 不詳
出典 ※1 滝山地区町内会連合会「滝山歴史マップ」
NHKの記事をはじめ400年と紹介する記事が散見されたが、ここでは自治体が発行している資料の記述に準ずる。
※2 現地案内板