松尾山のヒガンザクラ

茅葺き屋根と桜

山形には最上三十三観音と呼ばれる札所があり、ここ松尾観音堂は第九番札所となっている。全国に数多ある観音霊場のご多聞に漏れず、山道を登った先に境内がある。

駐車場からは山形市の街並みが見下ろせる。その向こうには冠雪した月山が見える。昔はここまで来るにもそれなりに急峻な道のりだっただろうが、今では車を降りて徒歩10分ほどで境内に行ける。

道中は水の綺麗な川に目を奪われる。それなりの勢いで流れているが、澱みなく透き通っている。山上の雪解け水が流れてきているのであろうか。

山道を少し歩いた先に開けた場所があり、茅葺き屋根のお堂と桜が立っていた。その手前の桜が目当てのエドヒガンだろう。お堂は旧松應寺の観音堂で重要文化財だそうだ。桜は事前に調べた限りでは、樹勢が衰え弱っているという記述を見たが、想像していたよりも花をつけている。近づいて見ると幹は空洞化しており、古木の風格十分である。


Note 松尾観音の境内に立つエドヒガンの古木。
撮影 2024年4月13日
名称 松尾山のヒガンザクラ※
別称 なし
樹種 エドヒガン
所在地 山形県山形市蔵王半郷1600-4
指定 市指定天然記念物
樹齢 不詳
樹高 不詳
根回 不詳
幹周 不詳
枝張 不詳
出典 ※現地案内板