光禅寺のシダレザクラ

市内屈指の花寺

光禅寺は出羽国の大名最上義光が開いた曹洞宗の寺院。最上氏の菩提寺として伝わっているが、山形市民にとってはどうやら桜の名所として通りが良いようである。規模こそ小さいものの、山道の両脇にはソメイヨシノが連なり、境内へと進むとシダレザクラやエドヒガンが所狭しと咲き乱れている。中でも本堂手前のシダレザクラは来歴は不明ながらそこそこの古木と思われる。損傷は激しいが手入れが行き届いているのか、花つきがよく見事である。

周囲は住宅街なので周囲はよく開けている。境内には日差しを遮る建物や樹木はない。ゆえに日没ギリギリまで日差しが届く。太陽の光が刻一刻とオレンジに変わっていくように、桜もまたより色濃く染まっていく。この規模の桜の名所はどこでも見られるが、これほど陽の周りの良い名所はそうはないだろう。

撮影している間にも、近所に住んでいるらしい人が自転車や徒歩で行き交い、思い思いにスマホに写真を収めながら満足そうに帰っていく。近所にこのように気軽に立ち寄れる名所があるなんて、少し羨ましく思った。


Note光禅寺の境内を彩るシダレザクラの古木。
撮影2024年4月12日
名称光禅寺のシダレザクラ
別称なし
樹種シダレザクラ
所在地山形県山形市鉄砲町2丁目5-7
指定なし
樹齢不詳
樹高不詳
根回不詳
幹周不詳
枝張不詳
出典 なし