高仙寺のしだれ桜

振袖桜の兄弟

高仙寺は真言宗智山派の古刹。その縁起は奈良時代にまで遡り、最盛期には24か寺からなる一大寺内町を形成していたが、室町期に戦禍に見舞われた。今ではわずかな伽藍を残すのみのその境内には、見事なしだれ桜がある。

高仙寺の公式サイトによれば、ここから2kmほど北東にある権現堂のしだれ桜の兄弟と言われている。あちらはふりそで桜とも異名を取るスラリとした立ち姿だが、こちらの桜は傘状に枝を広げた、また違った優美さがある。

花期にはそれなりの花見客があるようだが、この時は境内に参拝客が一組だけで、静かに桜を楽しめた。

Note 高仙寺の境内を彩るシダレザクラの古木。権現堂のしだれ桜の兄弟とも言われている。
撮影 2024年4月13日
名称 高仙寺のしだれ桜
別称 なし
樹種 シダレザクラ
所在地 山形県上山市仙石屋敷裏3
指定 市指定天然記念物
樹齢 250年※
樹高 10.0m※
根回 不詳
幹周 3.77m※
枝張 13.0m※
出典 ※上山市公式サイト