慶海桜

慶海山のシンボル

双松公園は南陽市を見下ろす高台にあり、花の名所として知られている。薔薇や躑躅、そして桜。中でも眺陽桜と慶海桜の2本は有名で、置賜さくら回廊の一角を占めている。

日の出前に双松公園に到着し、日の出を待った。眺陽桜と慶海桜は駐車場を挟み徒歩3分ほどのところにある。慶海桜は高台の東に位置し、より早く日が差す。山際の一部が少しずつ白み、日が昇り始めると桜が赤く染まっていく。日の出とともに桜が輝き始める瞬間は何度見ても良い。

慶海桜の名は公募により決定された。慶海とは双松公園のある高台のかつての名称、慶海山に因んでいる。斜面から町を見下ろすように枝を広げる桜はまさしく慶海山のシンボルと言える。気になったのは、その傍に若い桜が植樹されていること。あと20年もすれば慶海桜の一部を隠してしまうほど大きく育つに違いない。個人的には今のような一本桜の体が好きなのだが。


Note双松公園に立つシダレザクラの大木。
撮影2024年4月14日
名称慶海桜
別称なし
樹種シダレザクラ
所在地山形県南陽市宮内
指定市指定天然記念物
樹齢170年※
樹高11.0m※
根回不祥
幹周4.4m※
枝張不祥
出典 ※現地案内板より。2004年の文化財指定時に約150年と推定されている。