霞城のサクラ

霞城公園最古参の桜

霞城公園は山形市内随一の桜の名所で朝から多くの花見客で賑わっていた。賑わっていると言っても城内を散歩する人、堀の周りを走る人、大きなカメラを持って写真を撮る人とさまざまで、いつものコースを日課のように散歩しているだけという人も多いように見える。城内の西端、堀を縁取る松やイチョウ、ソメイヨシノに埋もれて樹齢600年のエドヒガンがひっそりと立っている。霞城公園で最も古い桜で市の天然記念物として大切にされている。わざわざこの桜の前で写真を撮っているのは筆者くらいで、近くを散歩する人たちからは「何を撮っているのだろう」と言わんばかりの視線を感じる。それほど周囲の木々に埋もれ、存在感を消していた。

近づいてみると2本の木が根元から繋がっているような形をしている。右側の幹には大きな裂傷があり、その中から逞しい不定根が樹幹を支えている。樹齢600年というのも頷ける、歴史を物語る姿である。


Note霞城公園の西堀に面して立つエドヒガンの古木。山形城築城当初からあるとされる。
撮影2024年4月13日
名称霞城のサクラ
別称なし
樹種エドヒガン
所在地山形県山形市霞城町1
指定市指定天然記念物
樹齢600年
樹高不詳※
根回7.8m※
幹周不詳
枝張不詳
出典 現地案内板