眺陽桜

南陽の街を眺望す

眺陽桜は双松公園の高台の南西に立っている。慶海桜とともに公園のシンボルとして親しまれており、文化財指定されたのも公募により命名されたのも同じ時期である。この日朝一番に双松公園を訪れたが、朝日が昇るまで慶海桜との間を何度も往復した。あちらの方が先に日差しが届くのだからあちらで陣取っていればいいのだが、なぜか決定的瞬間を逃してしまいそうで怖い。こっちを撮ってはあっちに移動し、あっちを撮る間もこっちが気になって落ち着かない。忙しなく行き来しながらついに日の出を慶海桜で撮影し、急いで移動して眺陽桜を撮った。

古くからこの地には陽の気が集まり、生気溢れる場所と言われていた。その生気溢れる南陽の市民のシンボルとして親しまれるようにと、眺陽桜と名付けられた。傷ついた古典桜の多い置賜地方において、まだ若木とも言えるこの桜は樹形も美しく堂々枝を広げ、朝日を受けて輝く様はまさに生気に満ち溢れていた。


Note双松公園に立つシダレザクラの大木。
撮影2024年4月13日
名称眺陽桜
別称なし
樹種シダレザクラ
所在地山形県南陽市宮内4396−2
指定市指定天然記念物
樹齢150年※
樹高12.0m※
根回不祥
幹周3.1m※
枝張不祥
出典 ※現地案内板