阿弥陀堂の桜

未亡のシダレザクラ

この辺りの地名は阿弥陀地といい、阿弥陀如来が降臨したという伝説がある。その阿弥陀如来を祀るために築かれたという阿弥陀堂は今も残り、一本のシダレザクラが彩りを添えている。

かつては夫婦桜と呼ばれ、南北に二本の桜が並び立っていたが、南側の一本は枯れてしまい。切り株だけが残る。長く寄り添った伴侶を失った桜は、満開というのにどこか寂しげである。


Note 阿弥陀地地区の阿弥陀堂前に立つシダレザクラ。かつて夫婦桜と呼ばれた二本の桜のうちの片割れ。南側にあったもう一本は枯死し、今では切り株が残る。
撮影 2024年4月13日
名称 阿弥陀堂の桜※1
別称 阿弥陀神社の夫婦桜
樹種 シダレザクラ
所在地 山形県上山市阿弥陀地30
指定 市指定保存樹木
樹齢 100年〜199年※2
樹高 11.0m※2
根回 不詳
幹周 3.85m※2
枝張 不詳
出典 ※1 上山市「かみのやま桜マップ」
インターネットでは「阿弥陀神社の夫婦桜」という名称が散見されるが、片割れが枯死した今、夫婦桜の名称を使わなくなったものと思われる。ここでは市が作成した桜マップの名称に合わせ「阿弥陀堂の桜」とする。
※2 環境省「巨樹・巨木データベース」