三隅大平ザクラ

雪の小山のような

桜の名木を巡るなら避けては通れない西の大物。にも関わらず、花期が短いことや、他のエリアを優先してしまうなどで、なかなか遠い存在だった。今回は福岡を巡った翌日に島根入りし、朝一番に訪問。そこには見事な桜があった。

保護のために近づけないため、南側からしか見ることができない。なのでどこから撮っても同じようなカットに。かつて水上勉が「雪の小山」と称したのもよくわかる、雄大な桜だと思う。

いつも咲いたと思ったらいつの間にか見頃を過ぎている三隅大平桜。この時は散り始めていたが、どうにか見頃を保ってくれていた。エドヒガンとヤマザクラの種間雑種で、両方の特徴を持っていると言われている。見頃が短いのはヤマザクラの特徴だろうか。



Note エドヒガンとヤマザクラの種間雑種でオオヒラザクラと呼ばれる希少種の桜。地権者である大平家の祖先が馬をつなぐために植えたと伝えられている。三隅の地名と大平家の屋号が名の由来となっている。
撮影 2022年4月3日
名称 三隅大平桜
別称 なし
樹種 オオヒラザクラ
所在地 島根県浜田市三隅町矢原1257番地外
指定 国指定天然記念物
樹齢 660年以上※2
樹高 17.0m※1
根回 5.38m※1
幹周 6.32m※1
枝張 東西:24.0m/南北:29.6m※1
出典 ※1 現地案内板
※2 2000年に設置された現地案内板に推定樹齢660年とある。