金谷城山桜

古城跡の桜

応永30年(1423年)の入船山城築城の際、城の曲輪に植えられた桜と伝えられている。歩いて10分ほどの場所に城跡があるが今では城の遺構は無いようで、桜だけが歴史を刻んでいた。

島根の名桜といえば三隅大平桜がその筆頭格だが、この桜も負けてはいない。背後に鉄塔があり、景観を損ねているのが惜しいが桜は一級品と言っていいだろう。2000年の調査で樹勢の衰えが判明し、再生手術が行われたというが、その甲斐あって満開の姿は見事である。ちなみに城山桜と名付けられているが樹種はエドヒガンである。城山の桜と解釈するのが正しいだろう。

Note 小高い丘の上に立つエドヒガンの大木。入船山城の出丸部分(城に繋がる曲輪)に植えられたと伝えられている。
撮影 2020年4月4日
名称 金谷城山桜
別称 金谷の城山桜
樹種 エドヒガン
所在地 島根県益田市美都町山本金谷
指定 県指定天然記念物
樹齢 600年※
樹高 15.0m※
根回 7.15m※
幹周 6.67m※
枝張 東西:20.0m/南北:20.0m※
出典 ※現地案内板