田ノ頭郷しだれ桜

地域に春を告げる桜

焼物の里として知られる波佐見町は実はシダレザクラの里としても知られている。その中でも田ノ頭郷しだれ桜は樹齢100年以上の古木として名所の一つとなっている。この年は佐賀の桜巡りのついでに立ち寄った。見頃時期が近い伊万里町の明星桜からは車で30分ほどの距離である。

この桜は車通りから生活道へ入り、民家の合間を抜けて山側へと少し登ったところにある。地権者の好意により私有地を公開しているようである。桜からは波佐見の集落を見下ろすことができる。日当たりの良い場所に立っている。

佐賀の桜を優先したため、訪問は11時ごろとなった。樹形が美しく見える角度はちょうど逆光気味で撮影しづらい。訪問は午後か早朝が良さそうだ。

この年は付近に駐車場がなかったので、少し離れたホームセンターに車を停め(もちろん買い物した)、桜まで歩いた。道中もシダレザクラが咲きほころんでいる姿をそこかしこで見かけた。このようにシダレザクラが風景に溶け込んでいる町は、九州地方では他には宮崎の五ヶ瀬町くらいではないだろうか。


Note 波佐見町田ノ頭郷の山の中腹に立つシダレザクラの古木。この辺りで最も早く見頃を迎え、地域に春を告げる桜として大切にされてきた。
撮影 2022年3月27日
名称 田ノ頭郷しだれ桜
別称 波佐見のしだれ桜
樹種 シダレザクラ
所在地 長崎県東彼杵郡波佐見町田ノ頭郷1689
指定 なし
樹齢 100年
樹高 不詳
根回 不詳
幹周 不詳
枝張 不詳
出典 長崎県公式サイト