黒部のエドヒガン

村のシンボルツリー

較的小ぶりに見える桜だが樹齢は500年を数える古木で、300年前の古地図にもその存在が描かれているという。どこから見ても整った丸い形をしており、背後に北信五岳を望む絶好のロケーションで、人気ぶりでは水中のしだれ桜と双璧を成している。

かつては根元に十二宮(じょんのみや)が祀られていたそうで「十二宮の桜」との別名が伝えられている。ちなみに今でも十二宮が存在しているかのように記述するサイトを見かけるが、現在はそれらしき祠はない。十二宮とは何か調べてみると、北信等に伝わる豊作や山の安全を司る山の神の総称を指すようだ。

幹は二股に分かれているが、かつては単幹で、落雷により裂けたものだそうだ。2008年には樹勢回復のための治療が行われ、村人総出で保全活動を行なった結果、毎年見事な花をつけている。高山村公式サイトのトップ画像にも大きく取り上げられており、まさに村のシンボルツリーと言えるだろう。


Note 高山村旧黒部地区の田園地帯に立つエドヒガン。濃い花色と丸い樹冠が人気を博し、高山五大桜の一つに数えられている。かつてこの辺りには十二宮(じょんのみや)が祀られていたといわれ、樹下には十二宮跡を物語る石碑が立つ。地元では十二宮の桜とも呼ばれ親しまれてきた。黒部地区は現在高山村大字高井に統合され、その地区名は残っていない。
撮影 2009年4月19日、2021年4月11日
名称 黒部のエドヒガン桜
別称 十二宮の桜
樹種 エドヒガン
所在地 長野県上高井郡高山村大字高井3740
指定 村指定天然記念物
樹齢 500年※
樹高 13.0m※
根回 不詳
幹周 7.0m※
枝張 15.0m※
出典 ※高山村公式サイト