貞麟寺のシダレザクラ
遅咲きの名木
一般的なシダレザクラが傘状の樹冠をしているのに対し、この桜は枝がほとんど枝垂れておらず、樹の上部で短い枝が少ししなっている程度です。枝が少ない代わりということではありませんが太い幹が途中で三つに分かれ、まっすぐに伸びていて力強さを感じます。支柱が金属製なのもまたこの桜の無骨な姿を引き立てているようで、とにかく存在感のある桜です。この撮影の前日午後にも訪れていますが、天候がイマイチのため、野平の桜を撮影した後再訪しました。
Notes
撮影:2017年5月4日
別称:麻蒔糸桜
樹種:シダレザクラ
所在地:長野県北安曇郡白馬村神城沢渡6482
指定:村指定天然記念物
樹齢:400年 ※1
樹高:16.0m
根周り:不明
幹周り:5.3m ※1
枝張り:不明
概要:
曹洞宗の古刹貞麟寺の境内に立つシダレザクラ。室町末期に当寺の開山が植えたとも伝えられる古木で、麻の種を蒔く目安となっていたことから麻蒔糸桜(おまきいとざくら)と呼ばれ親しまれてきた。2ヶ月桜を楽しめると言われる長野の中でも屈指の遅咲きの名木である。
※1 現地案内板より