北舘桜

東北自動車道沿いの桜

2011年のゴールデンウィークに一度訪れたが天気が曇っていたので、いずれ再訪したいと思っていた。今回は、天気はそれなりによかったものの、花が散り始めており、なかなかうまくいかないものである。高速道路沿いというロケーションはイマイチだが、桜そのものは素晴らしく、立ち姿の端正な名木である。インターネットで見る限り、以前は北館の桜という表記が多かったが、最近は北舘桜との表記が主流のようだ。奥州市のホームページでもそのように記載されていたので、当サイトでも表記を合わせた。

北館とは平安時代に前九年の役で滅亡した安倍一族の居館だったと伝えられている。この辺りは北館遺跡と呼ばれ、東北自動車道が通る際には発掘調査も行われた。なお、桜が植えられたのは少なくとも前九年の役から200年以上も後のことである。



Note東北自動車道沿いに立つ樹齢700年のエドヒガン。東北自動車道の下り車線からもその姿が確認できる。このあたりは平安時代の豪族安倍一族の居館があったと伝えられ、北館(きただて)の名の由来となっている。東北自動車道建設の折に発掘調査が行われ、遺跡からは縄文時代の土器が大量に出土したことから、古くより居住に適した地域であったことが分かる。桜は1300年頃、旅の僧南蘇坊が植えたと伝えられる。
撮影2018年4月21日
名称北館桜
別称北館の桜
樹種エドヒガン
所在地岩手県奥州市衣川区横道下
指定市指定天然記念物
樹齢700年
樹高19.0m
根回7.2m
幹周不祥
枝張不祥
出典岩手県公式サイト