泉福寺のシダレザクラ

巨大な盆栽

この桜は何年も前から見たいと思っていた宿題の一つ。この日はこの一本に狙いを定め、はるばる遠征した。

早朝は日差しが届かないようなので、朝は栃木の桜を周り、9時ごろに泉福寺入りした。ちょうど樹幹に太陽が届き始めた頃だ。しかしあろうことか、天気予報は外れ、空は曇りがち。時々晴れ間は差すもなかなか空模様はすっきりしない。時々不意に差し込む日差しに翻弄されながら、この日は撮り切るまで動くまいと覚悟を決めた。

それにしても見事な枝ぶりである。自治体のホームページにも盆栽のようだと紹介されていたが、確かに人の手により形が整えられたかのような惚れ惚れする姿である。

寺のお堂は階段を登り切った先にあり、そこから桜を見下ろすことができる。どこから見ても美しい。

結局この日は15時まで粘った。その間絶え間なく花見客が訪れたが、駐車場が満車になることもなく、都心の有名桜に比べれば撮影のチャンスは多い方だろう。

Note 泉福寺の門前に堂々たる樹幹を広げるシダレザクラの古木。泉福寺は貞享元年(1684年)現日立市に位置する小木津村からこの地に引寺再建され、この桜もその頃植えられたものと考えられている。
撮影 2025年4月12日
名称 外大野のシダレザクラ
別称 下大倉の桜
樹種 シダレザクラ
所在地 茨城県常陸太田市大中町1265
指定 県指定天然記念物
樹齢 300年
樹高 20m※1
根回 4.0m
幹周 3.5m
枝張 不詳
出典 現地案内板