蝦夷霞桜

松前三大名木

松前城北側に位置する龍雲院は江戸初期に建立された古刹。この辺りにあったという寺町の中では箱館戦争の戦火を免れた唯一の寺院で、本堂・庫裡・惣門・土蔵・鐘楼は国の重要文化財指定を受けている。その本堂の前にはカスミザクラの古木があり、春には霞の名の如き淡いピンク色の花を咲かせる。血脈桜、夫婦桜とともに松前三大名木の一つに数えられるが、それらの中では最も遅く見頃を迎えるようだ。

この年は血脈桜に照準を定めて遠征してきたが、思いの外桜前線が足早に北上し、血脈桜や夫婦桜は見頃過ぎ。この蝦夷霞桜に照準が合ってしまった。まあこの桜一本のために再訪はしないだろうから、これはこれでよかったのかもしれない。早朝の龍雲院は参拝客がほとんどなく、静かに花見することができた。


Note
撮影2024年4月28日
名称蝦夷霞桜
別称なし
樹種カスミザクラ
所在地北海道松前郡松前町字松城305
指定不詳
樹齢不詳
樹高不詳
根回不詳
幹周不詳
枝張不詳
出典なし