虎の尾桜

虎の尾桜

会津五桜の一つ

サトザクラは園芸品種の桜で、この桜も鑑賞用として植えられたものと考えられる。葉が先に開くため、華々しさはないが、樹幹はまさしく歴史ある古木のそれだった。境内には幟が立ち、駐車場では案内係の方が多く待ち構えているなど、寺としては観光資源として相当力を入れているように見えるが、同じ五桜の石部桜と比べれば訪れる人も少なくのんびり花見ができた。

おしべが花弁化する珍種で、よく見ると花の中からクルンと立ち上がった花弁がある。これらがおしべなのだとか。この形状が虎の尾に似ていることが名の由来となっているとの説もある。

虎の尾桜


Note元は大同3年(808年)に法用寺の境内に植えられたされるオオシマザクラ系サトザクラ。現在の桜はその何代目かと考えられており、推定樹齢200年ほどとされる。低く張り出た樹幹を虎の尾に見立てたことが名の由来と言われ(諸説あり)、葉が先に芽吹き、続いて白い花を咲かせる。おしべが花弁と化す珍種として知られ歴代領主も鑑賞に訪れた。法用寺は養老7年(720年)に開かれた天台宗の古刹。会津地方で二番目に古い寺院である。
撮影2016年4月17日
名称虎の尾桜
別称種蒔き桜
樹種オオシマザクラ系サトザクラ
所在地福島県大沼郡会津美里町雀林三番山下3558
指定町指定天然記念物・福島県緑の文化財
樹齢200年
樹高8.3m
根回不祥
幹周1.8m
枝張12m
出典福島県公式サイト