芹沢の桜

千年桜

桜がなければ絶対に入り込まないような農道をおそるおそる進み、芹沢の桜を目指す。急激に狭くなり、離合困難な道を進むと右手に千年桜の看板が、半ば草むらに埋もれた格好で見える。そこから斜面に伸びる細い道の奥に大きな桜が立ち、これが目当ての桜だろう。道に車をバックで入れ込み、徒歩で桜に向かう。

山の斜面の南側に立ち、辺りを睥睨するように枝を広げる桜は千年桜の異名をとる。案内板によれば樹齢は800年以上とのことだが、なるほど地元の人が千年桜と呼ぶのもわからなくもない。風格のある樹だ。

素晴らしい桜を目にすることができ、満足したが、道中の道を思えばもう一度ここに来ようとは思えなかった。余談だが、後日GoogleMapでこの辺りを見てみたら、ストリートビューでかなり近くまで見ることができた。進むのを躊躇うような道の奥まで記録されており、Googleもよくこんなところまで来るものだと感心した。


Note芹沢地区の高台に立つエドヒガンの古木。地元では千年桜と呼ばれ親しまれている。
撮影2021年4月3日
名称芹沢の桜
別称芹沢の千年桜
樹種エドヒガン
所在地福島県二本松市芹沢112
指定市指定天然記念物
樹齢800年
樹高18.0m
根回7.43m
幹周東側3.45m/西側4.16m
枝張東西:16.0m/南北:17.0m
出典現地案内板