箱石の追猪の桜

里山の原風景

2年ぶりの二本松市では以前機会を逃した追猪の桜を最初に訪問した。駐車場から遠方に大きな桜が見え、一見して目的の桜と分かる。休耕地と思われるあたりの農道を歩いていくと、森と丘の景色の中に想像よりも立派な桜が立つ。これはいい桜だ。

根元まで近づくと、その幹の逞しさがよくわかる。支柱に頼ることなく自立し、花付きも良い。まさしく今が盛りだろう。見渡す限り人工物は見えず、昔の人たちも見たであろうそのままの景色に感動した。


Note二本松市長折地区の箱石に立つエドヒガンの古木。かつて農作物を荒らす猪を地元の農夫がこの桜の元まで追い立て、捕らえたという言い伝えから追猪(おい)の桜と呼ばれている。
撮影2023年4月1日
名称箱石の追猪の桜
別称なし
樹種エドヒガン
所在地福島県二本松市上長折字箱石92
指定福島県緑の文化財
樹齢280年※1
樹高26.0m
根回不詳
幹周4.6m
枝張不詳
出典二本松市公式サイト
※1:現地案内板には約300年とある。