合戦場のしだれ桜

双子の名木

合戦場の桜は福島県下でも屈指の人気桜だろう。桜を愛するアマチュアカメラマンの会作成の「福島県内一本桜番付」で西の大関に列せられ、花期には早朝から多くの観桜客、写真家で賑わう。国道沿いというアクセスの良さから非常に混雑し、朝一でなければ駐車場入りすら時間を取られるだろう。

10年前に訪れたときはもう少し花付きが良かったように思う。満開前だからなのか、ハズレ年なのか、樹勢が衰えてなければ良いが。

夜明け前に到着し、道が混む前にと撤収にかかる。その時オレンジ色の朝日に照らされて桜が妖しいほどに輝いた。戻って撮り直そうかとためらっていた刹那、輝きは急速に鈍くなっていった。


Note南北に並び立つ2本のシダレザクラの大木。滝桜の子である福田寺の糸桜の子との言い伝えがあり、つまりは滝桜の孫とも言われている。樹勢は極めて旺盛で、近接していることから遠目には一本の桜のように見える。この辺りは平安後期の前九年の役における源義家と安倍貞任・宗任兄弟との合戦の場であったと伝わり、桜の名の由来となっている。
撮影撮影:2021年4月3日
名称合戦場のしだれ桜
別称なし
樹種シダレザクラ
所在地福島県二本松市東新殿大林字142
指定市指定天然記念物
樹齢約180年※
樹高[北側]17.2m [南側]17.2m
根回[北側]3.3m [南側]3.8m
幹周[北側]2.6m [南側]3.0m
枝張[北側]東西14.3・南北16.5m [南側]東西20.2・南北13.9m
出典岩代観光協会公式サイト