神代桜

埋もれた桜

伊佐須美神社の境内、高天原に立つエドヒガンで、「かみよざくら」と読む。春の伊佐須美神社は外苑の桜と薄墨桜が見所で、これらはお参りする人が見過ごすことはほとんどないだろう。一で、境内の外れにあるこの桜は案内も目立たずあまり人が訪れない。個人的には薄墨桜よりずっと立派だと思うのだが。。。意識して探さないと見過ごしてしまう、埋もれた銘木と言える。

樹幹は損傷が激しく途中から東西の大枝に分かれている。西側の枝はより損傷が目立つが、東側の枝は新しい枝が伸びて花を多くつけている。
桜の傍らには保全治療をしたとの掲示があり、樹勢は良いようだ。二つに別れた幹の両方にしめ縄がかけられ、桜を取り巻く結界が二重に張り巡らされていることからも大切にされていることが伺えた。


Note伊佐須美神社の境内に立つエドヒガンの古木。高天原は伊須佐美神社が今の地に社殿を構える前に、主神であるイザナギノミコト、イザナミノミコトを祀った場所で、日本書紀で神々の住む場所とされる高天原にかけていると考えられる。
撮影2019年4月20日
名称清龍寺の知恵桜
別称なし
樹種エドヒガン
所在地福島県大沼郡会津美里町字宮林(高天原公園内)
指定福島県緑の文化財
樹齢300年
樹高12.0m
根回不詳
幹周5.2m
枝張13m
出典福島県公式サイト