石部桜
会津五桜の筆頭格
他の五桜に比べて高い人気を誇り、今や東北を代表する桜の一つ。五桜の筆頭格と言ってもいいのではないかと。多くの花見客が訪れ、大きな観光資源に成りうる桜だが、辺りは全く整備されておらず農地の中にぽつんと立っている。
圧巻なのはその幹で、大枝が一度地面に潜り、再び姿を表していて、近づくと3本の木が寄り添っているようにも見える。
近くには住宅街があり、早朝から地元の人たちが散歩にくるなど、なんとものどかな環境。風格のある樹形や土をくぐる大枝など撮影のしがいがある桜だが、遠景を取るには近くの鉄塔の処理が難しい。個人的には山梨のわに塚の桜とともに二大鉄塔が残念な桜とも思う。東側に山があるため光が全身に回るのは7時頃なので注意されたし。
Note | 室町期にこの辺り一帯を治めていた蘆名氏の重臣、石部治部大輔の屋敷にあったとされているエドヒガンの古樹。根元から8本の幹に分かれる株立ちの大木で、内3本は一度地面に潜り、再び地上に突き出て空へ伸びている。200年前に編纂された『新編会津風土記』では、会津五桜(石部桜・虎の尾桜・杉の糸桜・薄墨桜・大鹿桜)の一つと称えられた。近年大河ドラマ『八重の桜』のオープニングにも登場し、東北を代表する桜の一つとなっている。 |
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撮影 | 2019年4月20日 |
名称 | 石部桜 |
別称 | なし |
樹種 | エドヒガン |
所在地 | 福島県会津若松市一箕町大字八幡石部 |
指定 | 市指定天然記念物 |
樹齢 | 650年 |
樹高 | 11.0m |
根回 | 不詳 |
幹周 | 2.2m |
枝張 | 19.0m |
出典 | 現地案内板 |