護真寺のサクラ

寺の歴史を見守る桜

花期の護真寺は初訪であっても道に迷うことはないだろう。なぜなら、この辺りで山の中腹に目立つ桜の群生を見つけたなら、そこが護真寺に他ならないからだ。参道に続く階段の両脇にはソメイヨシノが咲き乱れ、階段を登った先には大きなシダレザクラが境内を覆い尽くすように聳えている。

この辺り長沼地区は桜の名所が多く、自治体もスタンプラリーを催すなどして花見客を集めている。ここ護真寺はその中のハイライトと言っていいだろう。参道のソメイヨシノは遠目でも目立つので、境内は多くの花見客で賑わう。日中の撮影は人が途切れるまでじっと待ち続ける必要がある。

案内板によると、福島県下では滝桜に次ぐ第1級の巨樹であるという。滝桜に次ぐというのはさすがに言い過ぎだが、紛れもなく1級の名木だろう。

Note護真寺の境内にたつシダレザクラの古木。護真寺が開かれた観応2年(1351年)に本禅等択禅師により植えられたとの言い伝えがある。この桜の開花を目安に周辺の農家が種蒔を始めたことから「種まき桜」と呼ばれていた。
撮影2021年4月3日
名称護真寺のサクラ
別称種まき桜
樹種シダレザクラ
所在地福島県須賀川市横田字北之後112
指定県指定天然記念物
樹齢450年※1
樹高12.0m※2
根回6.3m※2
幹周4.5m※2
枝張不祥
出典 ※1:福島県観光委員会「福島観光情報サイト ふくしまの旅」
※2:現地案内板