福聚寺の桜

田村氏三代の墓守

三春町は小国の城下町らしく当時の街の名残が残り、車を走らせるには少し狭い。福聚時はその街の中心にあり、花見期にはそれなりに混雑する。狭い道がさらにせせこましくなり、個人的にはあまり近寄りたくない場所でもある。しかしながら、三春町を桜巡りするならば、避けては通れぬ場所でもあろう。恐る恐る参道を走り、境内に突撃すると運良く1台分だけ空いた駐車スペースがあり、車をねじ込んだ。境内には所狭しと桜が咲き乱れ、中でも滝桜の子とされるシダレザクラは境内を見下ろす特当地で咲き誇っている。

14年前にも一度訪れたがその時は背後の山に日が隠れ、これという写真は残せなかった。今、太陽の光を一身に浴びる桜は満開少し前の色気のある薄紅色をしており、来て良かったと思う。


Note福聚寺は慧日山と号する臨済宗妙心寺派の古刹。戦国時代に当地を納めた田村氏の菩提寺として知られている。春はソメイヨシノやシダレザクラが境内を彩り、中でも裏山の斜面に立つ古木は滝桜の子と伝えられている。
撮影2023年4月1日
名称福聚寺の桜
別称なし
樹種シダレザクラ
所在地福島県田村郡三春町字御免町194
指定なし
樹齢450年※
樹高不祥
根回不祥
幹周不祥
枝張不祥
出典※:みはる観光協会「Find!三春」