紅枝垂地蔵桜

滝桜の娘

桜の名木が多数存在する福島では桜番付なるものが複数存在する。複数あるとはいえいづれの番付も概ね桜の序列は一致しており、東の横綱はもちろん滝桜。そして西の横綱はこの紅枝垂地蔵桜である。

紅枝垂地蔵桜は滝桜の娘とも言われる樹齢400年のシダレザクラ。地蔵堂の周りを天蓋で覆うように樹幹を広げている。濃い紅色の花を咲かせる美しい姿は写真家の竹内敏信氏をして「日本一の桜」と言わしめたと言う。確かに美しい桜だとは思うが滝桜と並び称されるほどかというとどうだろうか。福島県下には同等以上の風格のある桜は他にもあるように思う。東側に山があり、太陽光による撮影には午後が良い。陽の光がオレンジ色を帯びる15時ごろがベストだと思う。


Note滝桜の娘とも呼ばれるシダレザクラの古木。写真家の竹内敏信により、「日本一の桜」と称えられた。桜を愛するアマチュアカメラマンの会により発行される「うつくしまふくしま福島県内一本桜番付」をはじめ県下の多くの桜番付で毎年西の横綱に列せられている。名の由来は傍らに祀られる延命地蔵尊から。地蔵尊は古くから赤子の延命を願い、信仰を集めてきたという。
撮影2010年4月25日、2023年4月2日
名称紅枝垂地蔵桜
別称なし
樹種シダレザクラ
所在地福島県郡山市中田町木目沢字岡ノ内
指定市指定天然記念物
樹齢400年
樹高16.0m
根回6.3m
幹周4.1m
枝張18.0m
出典※: