上石の不動桜

滝桜の系譜を継ぐ

三春町のその周辺の地域には滝桜の子孫と伝えられる桜が多く存在しており、この不動桜もそのうちの一つ。一目で相当な年月を重ねているとわかる太い幹。その天辺からは細い枝が伸び、傘型の樹冠を形成している。一度失われたと思われる樹幹を無数の枝が補っており、この桜もまた、桜という種の不滅性を物語っている。

傍には名称の由来となった不動尊が祀られており、建物は江戸時代に三春藩士が寺子屋として使っていたという言い伝えが残っている。


Note滝桜の子孫と伝えられるシダレザクラの古木。名の由来は傍らに祀られる不動堂から。この不動堂は幕末に三春藩士が寺子屋に利用していたという。主幹の上部が枯損し失われているが、周辺の枝が補いバランスのとれた樹幹を形成している。滝桜の系譜に名を連ねるに足る名木。
撮影2010年4月25日、2023年4月1日
名称上石の不動桜
別称なし
樹種シダレザクラ
所在地福島県郡山市中田町上石舘
指定市指定天然記念物
樹齢350年
樹高16.0m
根回不詳
幹周5.3m
枝張東西:18.0m/南北:16.5m
出典現地案内板